第368章

前田南は気が気でなかった。

「もしかして……誰かに連れ去られたんじゃ? 急いで遊園地に行きましょう」

望月琛は手短に状況を聞くと、即座に望月亜佳に指示を出した。

「その場で警察に通報してくれ。それからスタッフにも知らせて一緒に捜索してもらうんだ。俺は南とすぐに向かう。心配するな、きっと大丈夫だ」

言い終えると電話を切り、前田南を連れて車を飛ばした。ほとんど暴走に近い猛スピードで遊園地へと急行する。

遊園地は家からそう遠くなく、二十分もかからずに到着した。

二人の姿を認めると、望月亜佳は申し訳なさそうに身を縮こまらせた。

「ごめんなさい……私が連れてきたのに、あの子を守ってあげら...

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